Core i5 6600K から Ryzen 9 3950X に乗り換えました
今日は、メインで使っているデスクトップ自作 PC の構成を、 Intel Core i5 6600K から AMD Ryzen 9 3950X に更新した事を紹介します。
Intel Core i5 6600K は 2015 年 8 月 5 日に発売された第 6 世代 Core i シリーズの CPU で、4 コア 4 スレッドを搭載したミドルレンジ CPU です。この頃は Intel 一強時代でしたが、この 2 年後には初代 Ryzen が、更に 1 年後には Spectre/Meltdown 問題が浮上し、Intel の地位が崩れていきましたね。
一方の AMD Ryzen 9 3950X は 2019 年 11 月 25 日に発売された第 3 世代 Ryzen シリーズの CPU で、16 コア 32 スレッドを搭載した超ハイエンド CPU です。2020 年末には第 4 世代 Ryzen が発売されましたが、2021 年 3 月現在品薄状態が続いています。
自分は i5 を 2016 年末に買って運用してきたしたが、最近は Rust のコンパイルでシステムが窮屈になる機会が増えてきました。4 コア 4 スレッドの限界でしょうか。だましだまし使おうかなあと思っていたのですが、第 4 世代 Ryzen が熱いという自作界隈の勢いに流されてしまいました。Ryzen 9 5900X に目を付けていましたが、品薄で全く入手できずでした。そんな中、前世代で 5900X と同程度の性能を持つ 3950X がセールで安く販売されていたのを入手した形となりました。
マザーボードは GIGABYTE B550 AORUS ELITE V2 、 CPU クーラーは ARCTIC Liquid Freezer II 360 を用意しました。クーラーの方は日本で買うと高いですが米 Amazon から買うとそれなりの値段でした。全部 Among us がうまい人が教えてくれました。インポスターおじさんありがとう!
尚 CPU クーラーはでかすぎてケースに入らん模様。
気になる Rust のコンパイル時間を測定しました。 WebAssembly で規模はそれほど大きくはないクローズドソースのプロジェクトです。
CPU | sec. |
---|---|
AMD Ryzen 9 3950X | 17.84 |
Intel Core i5-6600K | 38.28 |
おおよそ倍。そこそこ早くなりました。i5 だとコンパイル中は CPU が 100%に張り付いていましたが、Ryzen だと瞬間最大で 50%程度、平均的には 10%台をキープしました。
また、計測はしていませんが wasm-pack などの大きなプロジェクトをビルドすると CPU が 100%まで行きました。
プロジェクトの規模によっては相当の速度向上が見込めそうです。
Cinebench (R23) はこんな感じでした。
CPU | Multi | Single |
---|---|---|
AMD Ryzen 9 3950X | 24464 | 1376 |
AMD Ryzen 9 3950X ECO モード | 21764 | 1356 |
Intel Core i5-6600K | 2887 | 810 |
Intel Core i5-5257U | 1591 | 698 |
Intel Atom x5-Z8550 | 569 | 185 |
i5-5257U は Macbook Pro の、 Atom x5-Z8550 はタブレット PC のものです。
マルチは 10 倍で圧倒的ですね。シングルは 1.7 倍程度。
FF15 ベンチはこのようになりました。
CPU | 軽量品質 HD | 軽量品質 2k |
---|---|---|
AMD Ryzen 9 3950X | 11890 | 5884 |
Intel Core i5-6600K | 7667 | 4750 |
思ったよりも数値が向上しました。このあたりのゲームでも CPU はボトルネックになりうるんですね。